ARTISTS
カミジョウミカ
絵画・ミクストメディア
WORKS & COMMENT
作品&コメント
《ポンプみたいなシンゾウ》2017年
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眠っているときにみる夢を題材に空想の世界を抽象的に描いています。
たまに、ご飯を食べているときやお風呂に入っているときなどの日常生活にぼわーっと頭の中に浮かんでくるモチーフも、作品制作のときに使います。 眠っているときにみる夢の世界、そして日常にぼわーっと浮かぶモチーフは近年なぜか人体の内蔵が多く、そのモチーフを自分なりにカミクダキ、コネマワシ、作品制作をしています。人体の内蔵以外にもボコボコとあらゆる口にできない状態、物、形がたくさん夢に出てきているので、その世界をこれからも描き続けたいと思っています。
たまに、ご飯を食べているときやお風呂に入っているときなどの日常生活にぼわーっと頭の中に浮かんでくるモチーフも、作品制作のときに使います。 眠っているときにみる夢の世界、そして日常にぼわーっと浮かぶモチーフは近年なぜか人体の内蔵が多く、そのモチーフを自分なりにカミクダキ、コネマワシ、作品制作をしています。人体の内蔵以外にもボコボコとあらゆる口にできない状態、物、形がたくさん夢に出てきているので、その世界をこれからも描き続けたいと思っています。
I create my abstract paintings rendering the world of fantasy after themes of dreams while sleeping.
Sometimes I utilize motifs which suddenly pop into mind while I am going about my daily life, doing things like eating or taking a bath. Currently, somehow, the internal organs of human beings became the motifs of my paintings. I “process” these motifs in my own way, sometimes “crunching,” sometimes “kneading” them to create my artworks. Except for internal organs, numerous ineffable “scenes,” objects and shapes, well up in bubbles in my paintings, all of which are the “dramatis personae” in my dreams. I would like to continue depicting my original world in my paintings.
Sometimes I utilize motifs which suddenly pop into mind while I am going about my daily life, doing things like eating or taking a bath. Currently, somehow, the internal organs of human beings became the motifs of my paintings. I “process” these motifs in my own way, sometimes “crunching,” sometimes “kneading” them to create my artworks. Except for internal organs, numerous ineffable “scenes,” objects and shapes, well up in bubbles in my paintings, all of which are the “dramatis personae” in my dreams. I would like to continue depicting my original world in my paintings.
《六十五本の指をなめらかに》2016年
《細胞核なんだって》2016年
《左肺に写る人影はまばゆい》2018年
《右肺に写る人影は美しい》2018年
NEWS
カミジョウミカの関連情報
2018
11/17
(土)
EVENT辰野美術館カミジョウミカ
13:30~15:00
このイベントは終了しましたカミジョウミカ「カラフルなヨーカイを描こう!」
[南信会場] 参加費無料。2018/11/15(木)までに事前申込必要。
詳細を見る
Profile
プロフィール
AWARD
おもな受賞歴
- 1998
- 長野オリンピックアートパラリンピック公募展街かど賞
- 2002
- 第9回「アート村・夢のデザイン大賞」ハートフル賞
- 2013
- 産経新聞はばたけアート公募展2013優秀賞
- 2014
- 第14回全国障がい者芸術・文化祭とっとり大会国際障がい者アート展最優秀賞
- 2016
- 2016FISサマーグランプリジャンプ白馬大会ゼッケンデザインコンペ原田雅彦賞
- 2017
- 第20回長野県障がい者文化芸術祭最優秀賞(長野県知事賞)、SOMPOパラリンアートカップ2017グランプリ
RELEASE
おもな作品発表歴
- 2010-2017
- アート・クラフトフェスティバル in 安曇野(豊科近代美術館/安曇野市)
- 2012-2015
- 肢体不自由児・者の美術展(東京芸術劇場展示ギャラリー/東京都)
- 2013
- アジア・パラアート展(東京芸術劇場展示ギャラリー/東京都)
- 2013-2017
- ビックアイアートプロジェクト入選作品展(韓国、東京、横浜、大阪)
- 2014
- カミジョウミカ展(公益社団法人笹川平和財団ホール/東京都)
- 2015-2018
- FLAT展(港区元麻布ギャラリー/東京都、象の鼻テラス/神奈川県、横浜市)
- 2016
- ザワメキアート展(ホクト文化ホール/長野市、茅野市美術館/茅野市、銀座NAGANO/東京都)
- 2017
- ゆかいヨーカイ別世界 カミジョウミカ展(諏訪市原田泰治美術館/諏訪市)
- 2018
- カミジョウミカ展(株式会社市民タイムス安曇野支社30周年記念/安曇野市)
COMMENTARY
学芸員の解説
日本語テキストで読む
Read in English Text
夢のなかの世界と現実との往来
「見る人がくすっと笑える楽しい世界を描きたい」
その思いで精力的に描き続けるカミジョウミカの作品は、原色を中心とした色使いの豊かさ、ユニークな生き物をモチーフとしていることから、しばしば「明るく元気がでる」「ポップ」などと評される。本当にそうなのだろうか。
カミジョウミカは生後3カ月で関節が脱臼する先天性骨系統疾患と診断された。小学校5年生で背骨の変形が確認され、中学2年生のときに車イスの生活となった。
描くきっかけとなったのは、諏訪郡下諏訪町の病院に入院中だった19歳のとき。病院スタッフの似顔絵を描いたことにはじまる。体調を整えながら自宅のアトリエで制作を続け、20年を超えた。
「細かく描けば描くほど痛みを忘れる」と明るく話すカミジョウミカ。
寝たきりだった20代前半は制作や展示が思うようにいかず、自由に動ける人がうらやましかった。親に「なんで健康に産んでくれなかったの」と言い放ったとも。「死」という言葉を選んで話す彼女に、真実の姿を見た気がした。それでも作品を観た人の言葉が励みになって「自分は自分のままでいい」と思えるようになった。展覧会場に足を運び、来場者への礼状を欠かさない彼女の姿勢もまた、作品の味となっている。1998年に'98アートパラリンピック長野で受賞したのを最初に数々のコンテストで受賞。手がけたデザインも首都圏で商品化され、ますます活動の幅を広げる。
ためらいのない筆致は、彼女の心の慟哭や闘い、克己の過程の証。
本当につらいとき、笑顔でいることほど残酷なことはないはずだ。
現在は夢に出てきた光景を毎日描きためている。興味心からか脅迫感からか。
暗い色合いだから悲しいのではない、明るい色合いだから楽しいのではない。
彼女はさまざまな仮定を打ち壊す。それはめくるめくほどに変わる画材や描画方法に表れている。挑戦・変容し、表現し続けること、それは彼女の「生きている証」といえないだろうか。
その思いで精力的に描き続けるカミジョウミカの作品は、原色を中心とした色使いの豊かさ、ユニークな生き物をモチーフとしていることから、しばしば「明るく元気がでる」「ポップ」などと評される。本当にそうなのだろうか。
カミジョウミカは生後3カ月で関節が脱臼する先天性骨系統疾患と診断された。小学校5年生で背骨の変形が確認され、中学2年生のときに車イスの生活となった。
描くきっかけとなったのは、諏訪郡下諏訪町の病院に入院中だった19歳のとき。病院スタッフの似顔絵を描いたことにはじまる。体調を整えながら自宅のアトリエで制作を続け、20年を超えた。
「細かく描けば描くほど痛みを忘れる」と明るく話すカミジョウミカ。
寝たきりだった20代前半は制作や展示が思うようにいかず、自由に動ける人がうらやましかった。親に「なんで健康に産んでくれなかったの」と言い放ったとも。「死」という言葉を選んで話す彼女に、真実の姿を見た気がした。それでも作品を観た人の言葉が励みになって「自分は自分のままでいい」と思えるようになった。展覧会場に足を運び、来場者への礼状を欠かさない彼女の姿勢もまた、作品の味となっている。1998年に'98アートパラリンピック長野で受賞したのを最初に数々のコンテストで受賞。手がけたデザインも首都圏で商品化され、ますます活動の幅を広げる。
ためらいのない筆致は、彼女の心の慟哭や闘い、克己の過程の証。
本当につらいとき、笑顔でいることほど残酷なことはないはずだ。
現在は夢に出てきた光景を毎日描きためている。興味心からか脅迫感からか。
暗い色合いだから悲しいのではない、明るい色合いだから楽しいのではない。
彼女はさまざまな仮定を打ち壊す。それはめくるめくほどに変わる画材や描画方法に表れている。挑戦・変容し、表現し続けること、それは彼女の「生きている証」といえないだろうか。
Comings and Goings between the World of Dreams and Reality
“I want to draw a world full of fun where viewers can let slip a chuckle.”
KAMIJO Mika keeps drawing energetically with this desire in mind. She was diagnosed to be suffering from congenital bone disease, fallen sick from joint dislocation at three months of age. Even now she lives her life in a wheel chair fighting against the pain. She was spurred to draw while she was in a hospital, located in Shimosuwa-cho, Suwa-shi. At that time, she drew a portrait of a staff worker in the hospital. Twenty years has passed since that pivotal moment. She has continued to draw in her home studio, while doing her best to deal with her physical condition.
She has received awards at various art competitions, beginning with the “’98 Art Paralympic Nagano.” Her design was commercialized in the Tokyo megapolis and she continues to vigorously expand her activities.
KAMIJO Mika keeps drawing energetically with this desire in mind. She was diagnosed to be suffering from congenital bone disease, fallen sick from joint dislocation at three months of age. Even now she lives her life in a wheel chair fighting against the pain. She was spurred to draw while she was in a hospital, located in Shimosuwa-cho, Suwa-shi. At that time, she drew a portrait of a staff worker in the hospital. Twenty years has passed since that pivotal moment. She has continued to draw in her home studio, while doing her best to deal with her physical condition.
She has received awards at various art competitions, beginning with the “’98 Art Paralympic Nagano.” Her design was commercialized in the Tokyo megapolis and she continues to vigorously expand her activities.
EXHIBITION MUSEUM
開催会場の情報
辰野美術館
南信エリア
- 住所
- 〒399-0425
長野県上伊那郡辰野町樋口2407-1
- 電話番号
- 0266-43-0753
- 開館時間
- 9:00~17:00
- 閉館日
- 月曜(祝日除く)・祝日の翌日、冬期休
「シンビズム2 -信州ミュージアム・ネットワークが選んだ20人の作家たち-」会期中は開館時間、閉館日が通常と異なっております