Artist
参加アーティスト
青山 由貴枝
Yukie Aoyama
>《夜に沈む》2014年
Works
>《ふたりぼっち》2015年
>《雨あがり》2015年
>《ビーナス》2015年 110
>《カランコエ》2017年
>《ひそひそばなし》2016年
>《apartment Ⅰ》2016年
Profile
青山 由貴枝 Yukie Aoyama
銅版画
- 1987
- 埼玉県生まれ
- 2010
- 日本大学芸術学部美術学科絵画コース卒業
- 2012
- 日本大学大学院 造形芸術専攻版画コース博士前期課程修了
- 現在
- 長野県在住
主な受賞歴
- 2010
- 日本版画協会展第78回版画展
第11回浜松市美術館版画大賞展
- 2011
- 第3回ガンラン国際版画ビエンナーレ
- 2012
- 第11回南島原市セミナリヨ版画展
版画協会展第80回記念版画展
- 2016
- 版画協会展第84回記念版画展
- 2017
- 第7回山本鼎版画大賞展
主な作品発表歴
- 2010
- 「日芸版画修了卒業制作展」(ギャラリー川船/東京都、銀座)
「第33回東京五美術大学連合卒業・修了制作展」(国立新美術館/東京都、六本木)
第22回ヨコハマ「未来の痕跡24」展(ランドマークホール/神奈川県、横浜)
第275回企画展「日本・台湾学生版画交流展-版の萌芽-」展(岩崎ミュージアム/神奈川県、横浜)
「第35回全国大学版画展」(町田市立国際版画美術館/東京都)
- 2011
- 「第36回全国大学版画展」(町田市立国際版画美術館/東京都)
- 2012
- 「日芸版画修了卒業制作展」(ギャラリー川船/東京都、銀座)
「版画協会展 第80回記念版画展受賞者展」(シロタ画廊/東京都、銀座)
- 2015
- 「13artistsー日芸版画OB・OG展」(ギャラリー川船/東京都、銀座)
「版画の魅力展」(サントミューゼ/上田市)
「第52回北斗会洋画展」(ギャラリー82/長野市)
- 2016
- 青山由貴枝版画展「日常風景」(飯田創造館/飯田市)
学芸員の解説
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日常生活に潜む違和感
無表情で性別もわからない人間が登場するモノクロの作品群。大学生のとき、このモノクロの人間がふと降りてきたという。その後、このモノクロの人間が拡大や縮小しながら、作品に登場するようになる。「この人間たちは、自分たちである」と作家はいう。作家は、慣れ親しんだ日常的な事物を奇異で非日常的なものとして表現している。たとえば信号待ちをしているときや電車に乗っているとき、私たちは名前も知らない人に囲まれる。そのような場面、私たちは無表情であり、周りの人びとにも関心を示さないため、どのような恰好の人がいたのか覚えてもいないということが多々あるだろう。作品に表情もなく色もないのは、他人に気も留めていなく、他人の人生ストーリーも知る由もないことを意味している。知らない人と同じ空間をともにするということに違和感を覚え、その違和感を作品として制作しているのである。
何気ない「日常」に、「はじまり」は落ちている―。
昨日も今日も、おそらく明日も繰り返す「日常」。
私はいつも、繰り返す日常の不思議やそこに在る一瞬の風景にこだわってきた。
同じ電車や建物の中に、同じ顔、形をした自分と他者が同時に平然と存在し気にも留めず共有する日常の異空間は、ふと立ち止まると異様であり不気味である。
あるいは意味もなくおかしい。他者との出会いとは、選ばれて訪れるものだと思う。声も名前も知らず出会うことのない多くの他者の中で生活しながら、違和感なく過ごす人々。その異様さ、不気味さ、不思議に私はいつもとらわれていた。
日々の中で何気なく目にした場面を切り取り、異化しながら表現する事で、日常から発生する不安や不思議、日常の儚さを観る者に問いかけたい。
あなたは、今日、すれ違った人の顔を思い出せますか? (青山 由貴枝)
昨日も今日も、おそらく明日も繰り返す「日常」。
私はいつも、繰り返す日常の不思議やそこに在る一瞬の風景にこだわってきた。
同じ電車や建物の中に、同じ顔、形をした自分と他者が同時に平然と存在し気にも留めず共有する日常の異空間は、ふと立ち止まると異様であり不気味である。
あるいは意味もなくおかしい。他者との出会いとは、選ばれて訪れるものだと思う。声も名前も知らず出会うことのない多くの他者の中で生活しながら、違和感なく過ごす人々。その異様さ、不気味さ、不思議に私はいつもとらわれていた。
日々の中で何気なく目にした場面を切り取り、異化しながら表現する事で、日常から発生する不安や不思議、日常の儚さを観る者に問いかけたい。
あなたは、今日、すれ違った人の顔を思い出せますか? (青山 由貴枝)
梨本 有見(須坂市旧小田切家住宅)
The Alienated Feeling Lurking in Our Daily Life
In her group of monochrome works displaying expressionless and genderless figures, Aoyama Yukie presents our mundane, day-to-day lives as strange and extraordinary. In our daily lives, we are sometimes surrounded by strangers. In such cases, our faces are devoid of expression and we show no interest in the people surrounding us. Expressionless and colorless figures seem to offer a metaphor for indifference to others, much less any hint of mystery hidden in their lives. Aoyama Yukie renders, in her works, her uncomfortable alienated feeling which she experiences when she shares space with unknown people.
Nashimoto Yuumi(Kyu Otagiri House)
開催会場
北信
信州新町美術館
- 住所
- 〒381-2404
長野県長野市信州新町上条88-3
- 電話番号
- 026-262-3500
- 開館時間
- 9:00~16:30
- 閉館日
- 月曜と祝日の翌日休
「シンビズム -信州ミュージアム・ネットワークが選んだ20人の作家たち-」会期中は開館時間、閉館日が通常と異なっております