[南信会場] [1/16・17・18] 塚田裕による公開制作
Report 2020/01/19 (日) 更新
2020年1月16日から18日にかけて、シンビズム3南信会場出品作家 塚田裕氏による公開制作を茅野市民館東広場にておこないました。
今回、塚田氏は茅野市美術館の建築と空間を利用し、展示室の内外を横断する作品展示を試みました。展示室内の田んぼをテーマにした絵画インスタレーション群と、展示室外東広場の藁を使った巨大インスタレーション《sky cloud》は、ガラス一枚を隔てて視覚的なつながりをもちつつ、田んぼ、稲作というテーマでもつながっています。今回の公開制作は、この藁を使った屋外インスタレーションにおいて実施しました。
公開制作中は、茅野市民館を訪れる方に限らず、歩道を歩く皆さんや通学中の児童、生徒の皆さんにも見守られ、時折言葉を交わしながら、徐々に作品ができあがっていきました。また、公開制作2日目には、近隣の永明小学校2年生のみなさんが見学に訪れ、作家や学芸員とじかにお話をしながら作品のできる様子を体感していってくれました。
展示室内の絵画インスタレーション群とのつながりと同時に、曲線が印象的なこの茅野市民館の建物にも呼応するように、《sky cloud》は丸みを帯びた形に設計されています。公開制作を経て生まれた、館内外のつながりをもった展示となりました。